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心と病気の関係6、二人目不妊 |
二人目不妊 |
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【自分を追い詰める不妊治療】
不妊治療は、精神的にも肉体的にも過酷で、自分を追い詰めてしまうところがあるようです。先回に引き続き、不妊症について考えてみます。今回は二人目不妊です。
基本的な体力が低下し、生命力が落ちてきたために、不妊症の方が増えてきました。一人目を何とか妊娠出産したものの、そこで力尽き、二人目がなかなか出来ない方も非常に多くなっています。
【二人目不妊のCさんの場合】
一人っ子で育ったCさんは、息子にどうしても弟妹を産んであげたい思いで、ホルモン療法をし、体外受精を何度も試みました。ホルモン療法では、身体に震えや吐き気がでてとても辛い思いをしました。しかし、二人目がなかなかできませんでした。
【自分を責めるCさん】
Cさんのお住まいは新興住宅地で、若い人達が多く、このところ赤ちゃんラッシュが続いており、そんな中で、不妊治療を受けながら、二人目がなかなか出来ない自分が惨めになり、少しの間でもそこから離れようと、パートの仕事に出るようになったとのことでした。
そんな中で、二人目不妊で悩んで「死にたい」とまで言っていた友人の相談に乗り、励まし、その友人がやっと妊娠し、出産した事がとてもうれしい反面、僻みのような気持ちもあり、そんな自分がイヤになると話していました。
私は、「自分の中に出てきた感情には良いも悪いも無いから、自分を責めないで、ありのままの感情をそのまま受け止めて。受け止めて、自分を赦していくことで、楽になるから。自分の感情を否定して押し込めると益々苦しくなるよ」とお話しました。
自分を責めずに、ありのままの自分を受け止めていくことはとても大切です。そうすることで、こころが解放されとても楽になります。こころが解放されて楽になると、気がうまく巡り、自律神経やホルモンのバランスも整い、身体全体の調子も良くなります。
【すでにある幸せに気付】
「二人目を産む」という事だけが目的になってしまうと、どんどん自分を追い詰めて苦しくなってしまいます。
「ないもの」だけ見ていくと、どんどん惨めになって行きます。自分の周りにすでにある「すばらしいもの」が見えなくなってしまいます。自分の周りにはすでにすばらしいものがあって、実は自分はとても幸せなのだと言う事に気付いてください。
Cさんには、やさしいご主人とかわいい息子さんがいます。今の幸せを充分味わって下さいと、お話ししました。
【兎に角、焦らない事!】
静和漢方薬局で、3ヵ月半ほど漢方薬を服用した頃、Cさんは妊娠しました。しかし、身体が何となく熱っぽい、だるいなどの微かな反応はあったのですが、妊娠しているかどうか直ぐには分からず、仕事も休めないので、無理をしてしまい、その結果流産してしまいました。
残念がるCさんには、今まで、人工授精しても体外受精してもだめだったのに、流産はしてしまったものの、「自然妊娠した」と言う事は、ある程度身体が快復したということです。3歩進んで、流産で2歩下がってしまいましたが、1歩は進んだとお話しました。
身体造りには時間が掛かるので、最低1年間は時間をとってじっくり取組んで欲しいと思います。
Cさんの場合、まだ早かったのだと思います。やっと身体が整いつつある時に妊娠し、しかも無理をしてしまったので、流産してしまいましたが、もう少し時間をかけて、じっくり身体造りをしたら、流産する事もなくなります。兎に角、焦らない事です。
そして、それとともに現在の幸せを充分に味わって、自分を追い詰めないようにとお話ししました。
【無事男の子を出産したCさん】
Cさんは、流産後しばらく落ち込んでいましたが、引き続き漢方薬をしっかり服用し、養生して、「自然な妊娠出産のできる身体造り」をしたところ、5ヵ月後に再び妊娠しました。今度は、無理をしないように気を付けて、無事男の子を出産しました。おめでとうございます。
【二人目不妊でお悩みの方は、静和漢方堂にご相談ください】
静和漢方堂(旧薬局)では、カウンセリングと漢方薬、養生法の指導で「自然な妊娠出産のできる身体造り」のお手伝いを致します。服用する漢方薬は、体質によって異なります。詳しくは静和漢方堂(旧薬局)にご相談下さい。(TEL03-3220-1515)
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