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症例 |
症状 |
年齢・性別 |
アトピー性皮膚炎2 |
疲れる、だるい、ここ4年間で15kg太った… |
26歳 女性 |
【2003年12月27日】 疲れる、だるい、ここ4年間で15kg太った。今はアトピー性皮膚炎の症状はないが、2003年の5月くらいまでステロイド軟膏を使用していた。
■コメント 体が冷え、極端に代謝が落ちたために、アトピー性皮膚炎の症状が出なくなっている典型的な症例です。新陳代謝低下による肥満、疲れ、だるさで、これを改善するためには、代謝を活発にし、体を温めなければなりません。
「今の肥満、疲れ、だるさを治すために、体を温めると、必ずアトピー性皮膚炎が表面化します。それでも良かったら漢方薬を服用してください。もう一度良く考えて、漢方薬を服用したいとのことであれば、年明けにもう一度いらして下さい」と、お話して一旦帰って頂いた。
最近、「アトピーは治ったけれど、疲れやすい、冷え性、不妊症、生理痛がひどい、肥満、鼻炎がひどい等」他の症状を訴えて来局する方が、増えています。皆さん代謝が落ちて体が冷えています。
体が冷え、代謝が落ちると、体はアレルギー物質を皮膚から排泄できなくなるので、アトピー性皮膚炎が治ったかの様に勘違いなさる方が多いですが、実は治っているわけではありません。体を温めると、必ずアトピー性皮膚炎の症状が表面化して来ます。
【2004年1月5日】 漢方薬を服用すると決心されて、再度来局。気血を補って、新陳代謝を高め、体を温める漢方薬を選薬する。
【2004年1月10日】 顔から全身に赤い小さなぷつぷつが出てきた。それまでの異常な食欲がなくなった。
【2004年1月14日】 ぷつぷつはなくなったが、全身が痒い。天然成分の塗り薬を塗ると痒みは楽になる。
【2004年1月28日】 痒みは治まってきたが、両足が腫れて、痛くて、歩くのも辛い。
【2004年2月16日】 顔はきれいになった。足の腫れは以前より良いが、ジュクジュクと分泌物が出る。
【2004年2月21日】 ジュクジュクしたところが乾いてくると痛い。生薬配合の塗り薬でしっかりケアする。
【2004年3月9日】 足の腫れがひいてきた。
【2004年3月18日】 足の腫れはすっかり良くなった。顔の腫れぼったいのもひいた。
【2004年3月27日】 皮膚がきれいになった。
■コメント 足が、歩けないほど腫れて大変でしたが、やっと峠を越え、皮膚もきれいになってきました。本当は、アレルギー物質の排泄がほぼ終わったこの時点からが、体質改善の始まりなのですが、この患者さんはここで漢方薬の服用をやめてしまったので、とても残念です。
ここでしっかりと体質改善をしておかないと、また、何年か後に、一からやり直さなければならなくなるかも知れません。
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