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のどの異物感(つまる・つかえる)・胸苦しい |
のどの異物感 |
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【のどの異物感(つまる・つかえる)・胸苦しい】
【氣の病気】
さて、先週に引き続き、「氣」の病気についてとりあげてみました。氣が滞る事によって起こる病気は、ストレス社会の現代とても多くなっています。
【のどの異物感(つまる・つかえる)・胸苦しい】
ある日、薬局に、深刻な顔をした若い女性が相談にやってきました。
「一ヶ月前くらいから、のどの異物感と胸の締付け感があって、いくつかの病院で調べてもらっても原因がわからず、難病ではないかと言われた」とのことでした。
【梅核氣】
詳しく問診したところ、漢方で言うところの「梅核氣」でした。
紀元2世紀頃に生まれた張仲景の著述とされている「金匱要略」の「婦人雑病脈証并治第二十二」条文中に「婦人咽中如有炙臠半夏厚朴湯主之」とあります。
これは、「ふじん、いんちゅう、しゃらん、有るが如しは、はんげこうぼくとう、これをつかさどる」と読みます。
「咽中如有炙臠」とは、咽喉部に炙り肉が詰まったような異様な感覚があり、呑み込もうとしても呑み込めず、吐き出そうとしても吐き出せない症状を指し、これは、痰(余分な水)と気が凝結したり、気持ちがふさぎこんでいるようなときに起こります。
このような時は、「半夏厚朴湯主之」つまり、「このような症状に半夏厚朴湯を使います」と教えています。
後世の人は、「梅の種子が咽に引っかかっているようだ」ということで、これを「梅核気」と名付けました。簡単に言うと、水と気の滞りにより起こる症状です。
そのようなわけで前出の女性の「難病」は、「半夏厚朴湯」で一ヶ月もしないうちに、いとも簡単に治ってしまいました。
二千年も前に書かれた本にすでに記されていることが、これだけ医療技術の発達した現代に反って判らなくなる、これは、全くの「笑い話」です。
【氣の滞りは検査では分からない】
「気の滞り」などは、検査では決して発見できません。
確かに何か物が詰まっているように感じるのに、そこには何もない、これでは、検査しても何も分からないのは当たり前でしょう。
しかし、氣は確かに存在し、氣が滞ると、そこに何か有るが如く、詰まったような痞えるような症状がでるのです。
【氣の滞りによって咳が長引く事もある】
氣の滞りによって、時には、咳のような症状が出る事もあります。
咳がなかなか抜けない時、西洋医学の薬が強すぎて負担になって治癒が遅くなっている、体力低下のため治癒が遅くなっているなどの場合もありますが、心に引っ掛かった問題のために氣が滞り、咳が治らない場合もあります。
【病気は自分自身からのメッセージ】
どんな病気も自分自身からのメッセージを含んでいます。
体調が悪い時、病気になった時、なかなか病気が治らない時、そんな時は、自分ときちんと向き合って、自分の心や体の言い分を聞いてあげましょう。
顕在意識に上ってこないところで感じているストレスが、潜在意識下から突き上げてくる時も、のどの異物感(つまる・つかえる)や胸苦しさを感じます。
自分の心が感じていることを無理やり押し込めないで、ありのまま受け止めることです。良いも悪いもなく、ありのまま受け止める事で、とても楽になります。
詳しくは、静和漢方堂にご相談ください。(TEL03-3220-1515)
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