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アレルギー体質撃退法 |
アレルギー体質改善 |
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【アレルギー体質の人が増えている!】
暦の上では「立春」と言えども、まだまだ寒い日があります。三寒四温のこの時期、気温の変化に身体が追いつかず、体調を崩す事の無い様に気をつけましょう!
さて、これから寒さがだんだんと緩み「春だなあ」と思っていると、スギ花粉の季節がやってきます。スギ以外の花粉、ヒノキ、ブタクサなどにも反応する他、ハウスダストにも反応し、一年中アレルギー性鼻炎の症状に苦しんでいる方が増えています。
アトピー性皮膚炎、喘息、鼻炎など何らかのアレルギー症状を持つ子供も急増しています。ペットにも花粉症があるそうです。
また、最近では、シックハウス症候群、化学物質過敏症の方なども増えています。35年くらい前は、「花粉症?そんなことがあるんだ」くらいの認識しかなかったのに、花粉症は今や国民病と言われるくらいに、当たり前の症状になってしまいました。
【怖い化学物質過敏症】
化学物質過敏症も、何年か前は、余り認識されていませんでしたが、最近は良く耳にするようになりました。先日は、テレビで、化学物質過敏症の女の子の特集が放送されました。何年か前には、教師である夫が、化学物質過敏症の妻の自殺を手伝い、自殺幇助の罪で逮捕された事件がありました。
化学物質過敏症は、花粉症と同じく、罹患する人の数は今後どんどん増加すると思います。化学物質過敏症の本「ある日、化学物質過敏症」は、当薬局のホームページ「本紹介」欄に掲載しています。
化学物質過敏症は、もうひとごとではありません。私たちの生活は、化学物質に囲まれた生活ですから、私たちの身体はもう、喉元まで、化学物質が一杯になっているような状態です。閾値を越えるのは、あっと言う間です。
練り歯磨き粉、化粧品、シャンプーなど、直接身体に使うものから、洗濯用合成洗剤、食器洗い洗剤、お掃除用洗剤など生活の中で使われる化学物質、プラスチック、本・新聞などのインク、家具・建材の化学物質、排気ガス、農薬、食品添加物など、ざっと挙げただけでも相当な数になります。
これら、すべてを排除することは難しいかもしれませんが、出来るだけ、化学物質を使わない生活を心がける必要がありそうです。出来るだけ化学物質を避け、自然の物を使うようにしたいものです。一人一人がなるたけ化学物質を使わないように努力すれば、地球環境の悪化を防ぐことにも繋がります。
【アレルギー体質撃退法】
では、アレルギー体質にならない、あるいは、アレルギー症状を緩和する為にはどうしたらよいでしょうか?
【撃退法1、内臓を強化する】
東洋医学では、アレルギー症状のでる「鼻」「気管」「皮膚」は、すべて「肺」の管轄であり、「肺」の裏は「大腸」と考えます。それ故、腸粘膜を丈夫にすることが、アレルギー体質を改善する鍵になります。
現代医学でも最近「腸管免疫」が重要である事が分かって来ました。【撃退法1、内臓を強化する】は、他の内臓と共に「腸」を元気にする具体的方法です。
腸の働きが悪く、便秘、下痢などの症状のある方は、養生と共に体質に合った漢方薬を服用すると、スムーズに体質改善できます。
以下に内臓を強化する方法を書いてみます。
【撃退法1−1、冷たい物は控える】
冷たい物は、内臓を弱らせ、アレルギー物質、化学物質の排泄がうまく出来なくなります。ビール、ジュース、アイスクリーム、ヨーグルト、ゼリーなど、冷蔵庫から出してすぐに食べるような冷たい物は控えた方が良いでしょう。夏も注意してください。夏に病気は造られます。
【撃退法1−2、肉、卵、乳製品などの動物蛋白は少なめに】
肉、卵、乳製品などの動物蛋白は、非常にアレルゲンになりやすいので、少なめにしましょう。
食事の中心は、穀物です。季節の野菜(特に根菜類)、海藻などを副菜にし、動物質の物は、少なめにしましょう。
【撃退法1−3、生命エネルギーにあふれた食物を摂る】
「私たちは食物から何を得ているのでしょうか?」薬局にいらした方に質問すると、「栄養」と答える方が多いですが、正解は「生命エネルギー」です。
私たちは食物から生命エネルギーを頂いて、生命を維持しています。生命力にあふれた食物を頂く事で、生命力にあふれた身体になります。生命力のない食べ物を食べていると、次第に生命力が失われ、弱い身体になってしまいます。
昨年、ビルの地下で電気を当て水耕栽培で育てた稲がニュースで取り上げられていましたが、しっかり土造りをした田圃で太陽の恵みをいっぱい受けて育った稲と、いったいどちらが生命力にあふれた米が取れるでしょうか?
玄米からは、芽が出ます。つまり生きています。白米からは、芽は出ません。どちらが生命力にあふれているでしょうか?
ビニールハウスで育った季節はずれの野菜と、お日様のエネルギーをたくさん受けて育った季節の露地物野菜と、どちらが生命力にあふれているでしょうか?
農薬づけの作物と、土造りからしっかりやって育てた無農薬の作物と、どちらが生命力にあふれているでしょうか?
【撃退法1−4、良く噛む】
良く噛む事で、食べ物の消化、解毒が促進されます。
【撃退法1−5、腹八分目、食べ過ぎない】
私たちの身体には、解毒する力が備わっていますが、食べ過ぎると、消化に追われ、解毒がうまくいかなくなります。腹八分目で病無し。
年に一度くらい、断食をするのもよいでしょう。断食して、口から食物を入れることを一時的に止めると、今まで消化に追われていた内臓は、体に溜まった不要な物、毒素を排泄すべく動き出します。断食は身体の大掃除です。
【撃退法2、水分の摂取法】
余分な水分を取りすぎていませんか?漢方では、体の中に余分な水がある状態を「水毒」と言って、アレルギー症状の原因の一つと考えます。鼻水が流れるように出て、止まらない方は、体の中に余分な水分があり、それが花粉などの刺激により、鼻から出ている状態です。喘息の痰も、水毒が原因です。
余分な水分が体内に滞らないようにするためには、水分の取り過ぎに注意し、体を温め気血の巡りを良くし、水分の排泄を促すことが大切です。
【撃退法3、気血の巡りを良くする】
適度な運動や、風呂にゆっくり入って身体を温めるなどして、気血の巡りを良くしましょう。特に足湯、腰湯などで下半身を温める事は、とても大切です。
気血の巡りが良くなると、鼻づまりなどはずっと楽になります。
風呂や運動で適度な汗をかく事も、解毒になります。ただし、発汗のしすぎは、体力を消耗するので、気を付けて下さい。ほんのり汗ばむ程度が良いでしょう。
【アレルギー体質を根本から改善する漢方薬】
単に症状を抑えることだけを考えず、アレルギー体質の根本からの改善に取り組んでみませんか?
アレルギー体質を根本から、改善するには、養生法と共に、漢方薬の服用をお勧めします。今の時代必要なのは、サプリメントで栄養素を補うよりも、漢方薬で解毒を促進する事です。漢方薬の服用をご希望の方は、ご相談下さい。
服用する漢方薬は体質により異なりますので、詳しくは静和漢方堂(TEL03−3220−1515)にご相談下さい。
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