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反応しない身体 |
免疫力低下 |
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【反応しない身体】
西洋医学では、症状を抑える対症療法が主ですが、いつの間にか、その西洋医学的考えが浸透し、「症状が出ることは悪いこと」で、「症状がないことが良いこと」のような考え方に陥っている方が多いですが、
果たして、症状が出ない(出せない)、反応しない身体が良いと云えるでしょうか?
例えば、風邪のウイルスが体内に入ろうとすると、まず、咽頭で炎症を起こして体内にウイルスが入ってくるのを阻止します。咽頭で防ぎきれず、気管にウイルスが入ると、身体は、咳や痰でウイルスを外に排出しようとします。あるいは、鼻粘膜にウイルスが入ると、鼻水を出してウイルスを外に排出しようとします。
さらに、奥にウイルスが侵入すると、今度は体温を上げます。体温を上げてウイルスを弱らせて、免疫細胞でやっつけます。
ところが、体力が落ち、免疫力が下ると、ウイルスが侵入しても、反応できない身体になります。
ご本人は、「風邪をひかない」とおっしゃいますが、実際は免疫力が落ちているので、ウイルスが体内に侵入しても、「反応しない」「反応できない」身体になっているのです。
「風邪をひかない」とおっしゃっていた陰病虚証(体力がなく、代謝が落ちている)の方が、漢方薬を服用して体力・免疫力が少し上がってくると、風邪をひくようになります。
大腸がんの手術後、体力・免疫力が落ち、風邪もひけなかった方が、漢方薬を服用して少し体力がついた頃、風邪をひきました。それは体力・免疫力が少し上がってきた証拠です。
この方は、更に、漢方薬の服用を続けて、体力・免疫力が付いて、本当に風邪をひかない丈夫な身体になりました。がんの再発もありません。
【冷えすぎて痛みを感じない身体】
また、体力が落ち代謝が落ちて、身体が冷えて痛みを感じなくなった方が、漢方薬を服用して身体が温まってきた頃、痛みを感じるようになった例もあります。
「以前は生理痛が酷かったが、今は生理痛はなく、便秘が酷くなった」との事で来店された方は、漢方薬を服用し、お腹が少し温まって来て便秘が治った頃、生理痛が出て来ました。
更に、漢方薬の服用を続け、血流が良くなり、もっとお腹が温まり、ホルモンのバランスが整って、生理痛も治りました。
【防御力が低下した身体】
このように、「風邪をひかないから丈夫」と云う事ではないことがあるのです。また冷えすぎて、麻痺して、「痛みを感じない」と云う事も有るのです。体力、免疫力が落ちて、反応しない身体は、防御力が低下した状態です。
体力・免疫力が落ちた陰病虚証の方は、症状が水面下に隠れてしまうので、華やかに症状が表に出ている方よりも、治るのに時間が掛かりますし、治る過程で水面下に隠れた症状が現れて来ます。
今、このような陰病虚証の方が増えています。
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